インド株ウィークリーアップデート 9月5日号(バローダBNPパリバ・アセットマネジメント)

先週のインド株式市場は、インドGST2.0(物品・サービス税)の制度改革と適用税率の引き下げを発表したことから楽観的見方が広がり、堅調な動きとなりました。加えて、インドとEUとの貿易交渉の進展、自由貿易協定(FTA)が年末までに締結されるとの期待感から市場心理が改善しました。Nifty50指数は、前週比で1.3%上昇し、2週ぶりにプラスとなりました。その他、規模別の指数を見ると、Nifty Midcap150指数とNifty Smallcap250指数は、それぞれ2.0%と2.4%上昇となり、中小型株の上昇が目立ちました。通貨インドルピーは、対米ドルで88.2ルピーと過去最安値圏で推移しており、輸入品に対するインフレ懸念が高まっています。商品市場では、金価格は、世界経済の不透明感やインドルピー安を受けて上昇しています。先週も外国人投資家(FII)はインド株式を売り越す一方、国内投資家(DII)からの資金流入が継続しています。

セクター別の指数を見ると、プラスで推移するセクターが多い中、Nifty金属指数は、中国の鉄鋼減産の発表、インド政府の政策支援、米ドル安などを背景に5.8%の上昇と、市場を牽引しました。他のセクターでは、Nifty自動車指数(5.5%)、Nifty資本財指数(4.4%)、Nifty EV・次世代自動車指数(3.5%)、Nifty耐久消費財指数(3.2%)などの上昇も目立ちました。一方で、Nifty IT指数は、米雇用統計への悲観的な見方に加えて、米国の関税政策、外国人投資家の売り越しなどから1.6%の下落となっています。

インドルピーは対米ドルで下落が続き、10年債利回りは低下しました。

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環境・社会・ガバナンス(ESG)投資に関するリスク:ESGと持続可能性を統合する際、EU基準で共通または統一された定義やラベルがないため、ESG目標を設定する際に資産運用会社によって異なるアプローチが取られる場合があります。これはESGと持続可能性の基準を統合した投資戦略を比較することが困難であることを意味しており、同じ名称が用いられていても異なる測定方法に基づいている場合があるということです。保有銘柄のESGや持続可能性に関する評価において、資産運用会社は、外部のESG調査会社から提供されたデータソースを活用する場合があります。ESG投資は発展途上の分野であるため、こうしたデータソースは不完全、不正確、または利用できない場合があります。投資プロセスにおいて責任ある企業行動指針を適用することで、特定の発行体やセクターが除外される場合があります。その結果、当該指針を適用しない類似の投資戦略のパフォーマンスよりも良くなったり、悪くなったりする場合があります。