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先週のインド株式市場は、米国がインド輸入品に対する50%の関税を決定したことなどから、軟調な動きとなりました。Nifty50指数は前週比で1.8%下落し、2週ぶりのマイナスとなりました。その他、規模別の指数を見ると、Nifty Midcap150指数とNifty Smallcap250指数は、それぞれ3.2%の下落となり、中小型株の下落が目立ちました。通貨インドルピーは、世界的に米ドル高の動きが強まる中、インド市場からの資金流出、米国との貿易摩擦への懸念などを背景に、対米ドルで大きく下落しました。外国人投資家(FII)は、週を通じて898億ルピー相当のインド株式を売り越しましたが、国内投資家(DII)は、1,023億ルピー相当の買い越しとなり、資金流入は継続しています。石油輸入コストの上昇と貿易赤字の拡大により、市場心理は悪化しており、いくつかのセクターに大きな影響を与えています。
セクター別の指数を見ると、大半がマイナスを記録する中、Nifty資本財指数(7.6%)、Nifty不動産指数(4.3%)は大幅に下落しました。他のセクターでは、Nifty銀行指数(2.7%)、Nifty石油・ガス指数(3.0%)、Nifty金融サービス指数(2.8%)、Niftyヘルスケア指数(2.6%)、Niftyエネルギー指数(2.5%)などの下落も目立ちました。

インドルピーは対米ドルで下落が続き、10年債利回りは小幅に上昇しました。

