気候変動や社会的不平等、環境の悪化といった課題は、投資先企業のパフォーマンスに重大な影響を及ぼす可能性があります。こうした理由からBNPパリバ・アセットマネジメントでは、サステナビリティを投資戦略と投資哲学の中心に据えています。

より具体的に言えば、財務情報および非財務情報を分析し、投資機会とリスクを特定するとともに、投資による悪影響を最小限に抑えることを目指しています。そして、より良い未来を構築するために資産運用会社としての影響力を活用し、ポジティブな変化に貢献できる企業に資本を配分するということです。

「私たちの投資哲学は、サステナブル・アプローチが投資判断におけるカギになるという私たちの確信を示したものです。世界有数の金融機関として、私たちは、投資先企業だけでなく、当社自身の業務運営においても優れたガバナンスや透明性、広範な開示が重要であると考えています。」


ジェイン・アムバクシア
グローバル・ヘッド・オブ・サステナビリティ

サステナビリティの道のり

当社のサステナビリティ追求の旅は、最初の社会的責任投資(SRI)ファンドの設定とともに2002年に始まり、現在のサステナビリティ・センターの前身となる、環境、社会、ガバナンス(ESG)に特化した調査チームを創設しました。

こうした長期にわたるサステナビリティへのコミットメントにより、当社は厳しい投資環境も乗り越え、お客様へ長期的に持続可能なリターンを提供するという目標達成のための専門性を高めることができました。

サステナビリティへのアプローチ

当社のサステナビリティへのアプローチは6つの柱で構成されています。気候変動や生物多様性喪失等のシステミック・リスクは、銘柄除外やESG統合といった手法だけでは完全には対処できないことを認識した上で、広範かつ強力な枠組みを提供しています。

1. フォワード・ルッキングの観点-「3つのE」

BNPP AMでは、最適な経済モデルは、エネルギー転換(Energy transition)、健全な生態系(healthy Ecosystems)、社会における平等性の向上(greater Equality)という「3つのE」を実現することで構築可能だと考えています。「3つのE」が組み合わさることで、経済的に持続可能な社会への経路が確立し、お客様の長期的なリターンを確保することにつながります。私たちはこれらの「3つのE」を、戦略的リサーチ、スチュワードシップ活動、責任ある企業行動、サステナブルテーマ投資、CSRアプローチなどにおける指針としています。また、 「3つのE」はサステナビリティへのアプローチの他の柱にも反映されています。戦略や目標の詳細は当社のロードマップに記載しています。

2. 責任ある企業行動(RBC)

当社は、国連のグローバル・コンパクト原則やOECD多国籍企業行動指針に沿って、企業の事業活動の拠点にかかわらず、人権と労働者の権利、環境の保護、腐敗防止セーフガードの確保において重要な責任を果たすことを期待しています。当社は、課題がある投資先企業に対してエンゲージメント(発行体との対話)を行い、大きく原則に反する企業を投資対象から除外します。また、特定セクターへの投資条件、選別条件やエンゲージメントの指針となるセクター方針も備えています。

3. ESG統合

当社は、ESG基準を用いた投資分析を行うことでリスクと投資機会をより広範に把握する一方、企業がシステミック・リスクに対応し、「より持続可能で包摂的な経済への移行」という課題解決における役割をより深く理解できると考えています。「ESG統合の原則・ガイドライン」の適用と当社独自のサステナビリティ・リサーチ手法を活用することにより、私たちは受託者責任に沿って、より的確な投資判断を行うことが可能になります。

4. スチュワードシップ

当社は、エネルギー転換の成功、健全な生態系、そして社会における平等性の向上に貢献することに注力しています。これらの目標を実現するために、議決権行使、エンゲージメント(発行体との対話)、そして公共政策の提唱を組み合わせて取り組んでいます。さらに読む

5. サステナビリティへの投資ソリューション

当社は幅広い資産クラスにおいて、様々なサステナビリティ目標の達成を目指しています。そのため、販売会社を通じてお客様のESG選好に適合する投資ソリューションを提供するとともに、テーマ型投資戦略やインパクト投資戦略など、サステナビリティにより直接的に貢献できる投資商品も提供しています。さらに、ソリューション・チームおよびクライアント・アドバイザリー・チームがお客様と協働し、独自の手法を用いて、サステナブル・ポートフォリオを構築する全体的なアプローチを提案しています。

6. 当社のCSR*アプローチ

優れた成果を達成するにあたり、有言実行は極めて重要です。サステナブル投資を行う資産運用会社として、企業としての実践と開示は投資先企業に期待する水準と同様、もしくは超えなければなりません。過去 5 年間にわたって、当社は従業員が業務を通じてポジティブなインパクトを与えられる持続可能な職場環境を提供することに注力してきましたが、さらにこれを業務時間外でも実践できるよう奨励しています。

*CSR: 企業の社会的責任

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投資した資産の価値や分配金は変動する可能性があり、投資家は投資元本を回収できない可能性があります。新興国市場、または専門的なセクター、制限されたセクターへの投資は、入手可能な情報が少なく流動性が低いため、また市場の状況(社会的、政治的、経済的状況)の変化により敏感に反応しやすいため、より不安定性があり、大きな変動を受ける可能性があります。

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環境・社会・ガバナンス(ESG)投資に関するリスク:ESGと持続可能性を統合する際、EU基準で共通または統一された定義やラベルがないため、ESG目標を設定する際に資産運用会社によって異なるアプローチが取られる場合があります。これはESGと持続可能性の基準を統合した投資戦略を比較することが困難であることを意味しており、同じ名称が用いられていても異なる測定方法に基づいている場合があるということです。保有銘柄のESGや持続可能性に関する評価において、資産運用会社は、外部のESG調査会社から提供されたデータソースを活用する場合があります。ESG投資は発展途上の分野であるため、こうしたデータソースは不完全、不正確、または利用できない場合があります。投資プロセスにおいて責任ある企業行動指針を適用することで、特定の発行体やセクターが除外される場合があります。その結果、当該指針を適用しない類似の投資戦略のパフォーマンスよりも良くなったり、悪くなったりする場合があります。