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先週のインド株式市場は、セクターローテーションの動きがみられる中、堅調な動きとなりました。国内需要に対する楽観的見通しに加えて、インドGST2.0(物品・サービス税)の制度改革も追い風となっています。Nifty50指数は、前週比で1.5%上昇し、2週連続のプラスとなりました。その他、規模別の指数を見ると、Nifty Midcap150指数とNifty Smallcap250指数は、テクノロジー関連株への注目が高まったことなどから、それぞれ1.9%と1.4%上昇となっています。外国人投資家(FIIs)は、週を通じて579億ルピー相当を売り越す一方、国内投資家(DII)からの資金流入が継続しています。通貨インドルピーは、対米ドルで88ルピー台と過去最安値圏で推移しています。商品市場では、世界経済の不透明感やインドルピー安を受けて、金価格が堅調な動きとなっています。
セクター別の指数を見ると、プラスで推移するセクターが多い中、Nifty防衛指数は、インド政府の政策支援や世界的な地政学的リスクの高まりなどを背景に7.0%の大幅な上昇となりました。他のセクターでは、Nifty IT指数(4.3%)、 Nifty自動車指数(2.1%)、Nifty公的金融機関指数(2.9%)、Nifty金融サービス指数(2.2%)などの上昇も目立ちました。一方で、下落したセクターが少ない中、Nifty消費財指数が1.6%の下落となりました。

インドルピーは対米ドルで軟調な動きが続き、10年債利回りは小幅に上昇しました。

